その1の続きです。
報告②
◆国際社会から見た朝鮮学校
国連は朝鮮学校をしっかりとした教育機関として認識。
日本政府の対応に対して何度も勧告を行っている。
◆「無償化」除外に対する学生たちの活動
学生主体で反対運動を展開。各地での裁判ではそのほとんどが学生が原告となっている。
朝鮮大学校の学生をはじめ、各団体の代表が国連でのロビー活動を精力的に行っている。
◆朝鮮学校に通うということ
日本学校ではなく、朝鮮学校に通わせる理由の一つとして
どんなに困難な状況でも朝鮮人としての民族的アイデンティティを確固たるものとし、
朝鮮人であることに対する自己肯定感・自尊感情(誇り)を持ってほしいという思いがある
といえる。
植民地と同様の思いをいてほしくないという1世たちの願いでもある。
また、よく言われるように「反日教育」を行っている場では決してない。
朝鮮学校で学ぶ近現代史とは植民地主義とそれに抵抗する民族の歴史、解放後の分断体制と
克服しようとする民族の歴史である。
◆朝鮮民主主義人民共和国と朝鮮学校
日本政府の弾圧により何度も危機にさらされてきた朝鮮学校だが、体系的な民族教育を維持できたのは、総連や共和国の援助によるところが大きい。
報告③
◆在日朝鮮人アイデンティティとは
在日朝鮮人と一言にいってもその背景はさまざま。
ただ一方で「国籍」「民族」など自らの帰属が一体どこにあるのか悩むという経験は
多くの「在日」に共通しているのではないでしょうか。
◆朝鮮学校に通う子どもたちの韓国(南朝鮮)へのイメージ、考え
朝鮮学校では韓国(南朝鮮)の現代史も学びます。そのため済州4・3抗争や単独選挙、軍事独裁政権など、解放後の分断の痛みをまず思い浮かべる生徒が多いよう。
◆朝鮮学校の教育の特徴
クラス対抗で平均点を競ったりするので、2人一組で生徒間で勉強を教えたりする。
クラブ活動も盛んで、朝鮮学校だけの大会などもある。
◆朝鮮学校のような事例は歴史的、世界的に他にあるのか?
日本にも世界にも外国人学校は多数あります。
しかし、植民地支配を受けた民族が旧宗主国において何の補償もなく自らの力で
体系的な民族教育の場を作り上げ、守り続けているのは、朝鮮学校が唯一と
いってよいのかもしれません。
以上、学習会の報告でした*^-^*
★次回、ウスムの行事は10/7 18時半から今年の夏に朝鮮民主主義人民共和国を訪れた日本人学生とおととし、昨年と訪朝した在日朝鮮人のウスムメンバーが双方の視点から見た「朝鮮」についての報告会です。
場所は名古屋大学の予定です。
みなさま、ふるってご参加ください。そしてぜひ周りの方にも声をかけていただければと思います!
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