2014年6月24日火曜日

【おしらせ】映画『ウリハッキョ』上映会

名古屋大学コリアン文化研究会と共催で映画『ウリハッキョ』上映会を開催します。

ぜひぜひみなさんご参加ください!



◆とき・ところ◆
2014年7月10日(木)18:00開場 18:15開始(21:00終了予定)
名古屋大学国際言語センター(旧留学生センター)3F301
無料

◆企画趣旨◆
 朝鮮学校は、朝鮮が日本の植民地支配から解放された1945年以後、在日朝鮮人が奪われた言葉を取り戻すために各地に自らの手でつくった「国語講習所」をルーツとしています。
 この国語講習所は、次第に学校として整備されていきますが、当時、朝鮮半島にはまだ南北政府は成立しておらず、国家的な庇護のない中で在日朝鮮人が自主的に民族教育をおこなってきました。しかし、朝鮮半島情勢が悪化しつつある中、在日朝鮮人を治安統制の対象とみたGHQと日本政府は、朝鮮人による自主的な教育を行う朝鮮学校の存在を認めず、むしろ徹底して弾圧します。
 日本政府による民族教育の保障がない中、55年に結成された在日朝鮮人組織である朝鮮総聯のもとで朝鮮学校は体系的な民族教育機関として整備され、また、とりわけ在日朝鮮人の民族教育に関心を寄せた朝鮮民主主義人民共和国政府が朝鮮学校に対し国家的な支援を行ってきました。
  朝鮮学校は草創期より日本における差別と弾圧、そして祖国の分断により厳しい運営を強いられ続けてきた朝鮮学校ですが、朝鮮学校を取り巻く情勢は依然として厳しいものです。
 2010年度から始まったいわゆる「高校無償化」制度からも、各種学校として認可を受けている外国人学校のなかで朝鮮学校の生徒のみが制度の適用から除外されています。これは、朝鮮民主主義人民共和国や在日朝鮮人の各種機関・団体を網羅する連合会である在日本朝鮮人総連合会との関わりを問題とした政治的理由によるものですが、この適用の除外を受け、各地の朝鮮学校生徒約250人が原告となり国を相手に提訴しました。「高校無償化」を朝鮮学校生徒に適用しないことは違法であるということを訴えるこの裁判は、現在継続中です。
 このように様々な問題に直面する朝鮮学校ですが、実際に朝鮮学校はどのような場所なのか、朝鮮学校に通う生徒たちはどのような学生たちなのか、在日朝鮮人にとって朝鮮学校とはどのような場所なのか、そしてなにより朝鮮学校を通してみえてくる日本の問題をともにみつめ、考えるためにこの映画上映会を企画しました。