2012年3月31日土曜日

シンポジウム「多文化共生」論を問い直す―在日コリアンの視点から―

2000年代に入って「多文化共生」という言葉が頻繁に聞かれるようになりました。1990年代以降、ブラジル人をはじめとするニューカマー外国人か急増したという社会状況をうけたものです。
「多文化共生」とは「国籍や民族の異なる人々が、互いの文化的ちがいを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと」(総務省)と定義されています。しかしながら、この「多文化共生」社会の構図の中に、在日コリアンは含まれてきたのでしょうか?
本シンポジウムでは、まず在日コリアンの人権や民族学校出身者のアイデンティティをめぐる状況を報告していただき、さらにそれらを沖縄のアメラジアンスクールでの実践と重ね合わせることで、「多文化共生」論を問い直したいと考えています。


日時:2012年4月22日(日)13時~16時

会場:名古屋大学 野依記念学術交流館 カンファレンスホール
地下鉄名城線「名古屋大学」駅下車 2番出口から徒歩3分
★入場無料、事前申し込み不要

パネリスト:金東鶴(在日本朝鮮人人権協会)
「朝鮮学校の歴史と民族教育の権利について」

金泰植(獨協大学・聖心女子大学非常勤講師)
「『相互理解の場』としての朝鮮学校のために」

野入直美(琉球大学・アメラジアンスクール代表代行)
「アメラジアンスクールから見えてくるもの」

司会:山本かほり(愛知県立大学)、浮葉正親(名古屋大学)

★会場では、USMのブース企画として「南北コリアと日本のともだち展」のこどもたちの絵を展示します。
http://homepage2.nifty.com/2002/friends/
「大韓民国・朝鮮民主主義人民共和国・日本そして在日コリアンの子どもたちの絵を、ひとつの会場に展示して、絵でお互いを紹介しあい、わたしたちの間にある壁を乗り越える第一歩にします。」

主催:多文化多民族共生社会研究会(愛知県立大学 山本かほり研究室内)
共催:名古屋大学留学生センター
協力:USM(ウリハッキョサポートネットメンバーズ)

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